オンライン英会話を続けていると、必ずといっていいほど「伸び悩み」を感じます。
講師が言っていることはわかるのに、うまく英語で答えられなかったり、いつも使う単語や文が同じものばかりになってしまったり。。。このまま続けていても意味がないんじゃないか?とすら思うことがあります。
自分のやっていることに疑いを持ってしまうと、英語力は上がりません。
この講師とこれ以上話していても意味がないんじゃないか?
なんて考えてしまったら、25分間のレッスンすら時間の無駄に思えてきます。
そんなときは一度立ち止まって考えてみましょう。
なぜ自分が「伸び悩み」を感じているのか。
その原因がどこにあるのか。
それがわかると、意外と解決策が見えてきます。
英会話力の伸び悩みを感じる理由と解決策
悩みの種類や、なやみ始める時期はオンライン英会話を始めた時点での英語力にもよりますが、その理由はほとんどの場合「講師」ではなく「自分」にあります。
言いたいことが言えない時:英文法の知識は足りていますか?
例えば、好きなドラマの話をしているとき、
「そのドラマはどうでしたか?」と聞かれて「面白かった」
とは答えられても、具体的な内容を説明しようとおもうと、簡単な内容すら話せない。
簡単な単語で話せばいいのだから、単語力の問題ではない場合
おそらく不足しているのは文法力です。
最初に話す内容はおおむねこんな内容になります。
- 文章That drama was interesting.
- 文の仕組みThat drama = interesting SVCのシンプルな構造
でも、次に話したい内容は文法的に急に難易度があがります。
面白かった理由や場面、ストーリーの説明や登場人物の紹介などがしたくなるからです。
たとえばこんなふうに説明したくなります。
- 日本語そのストーリーの主人公はとても貧乏な家庭に生まれました。
- 英語a main character of the story was born into a very poor family.
- 文の仕組みa main character (of the story) was born (into a very poor family).
- 日本語私は彼のポジティブな考え方に共感しました。
- 英語I was sympathized with his positive way of thinking
- 文の仕組みI was sympathized (with his positive way of thinking)
この二つの文章では青い括弧の部分が前の名詞や動詞の説明になっていますね。
日本語でも「青い帽子をかぶっている女の子」というふうに言って、「女の子です。帽子をかぶっています。それは青色です。」というのを一文で言っていますよね。
もちろん英会話に慣れていない最初のうちは、「女の子です。帽子をかぶっています。それは青色です。」方式でいいとおもいます。
上の文なら、
- 1His family was poor.
- 2He was very positive.
- 3I can understand his feeling.
など簡単な文法でシンプルな文を話すことができるようになれば十分です。
しかし、これだけでは序所にものたりなくなって、もっと簡潔に話したいとか
もっとうまく説明したいと思うようになってきます。
ここが「伸び悩み」を感じるポイントです。
もし、詳しい内容や説明がうまくできないと思うときは、
that節や不定詞、動名詞、分詞構文、関係代名詞や前置詞などの中学文法、
特に、理由を付け加えたり説明する文法項目を何度か復習するといいかもしれません。
難しい英文法の本を読む必要はないので、数日程度で読めて英語が考え方からわかる
「世界一わかりやすい英文法の授業」などがおすすめです。
また、何か聞かれると答えがいつも「単語」単位になってしまう。
という悩みがあるなら「英文法のトリセツ じっくり基礎編」がおすすめです。
英語の「品詞」や「文のカタチ」からとてもわかりやすく説明してあります。
私もこれらの本と、辞書のように使っている「総合英語Forest 7th Edition」
を何度も何度も読んだり使ったりしているうちに英語の構造がわかってきて
自信をもって答えられるようになってきました。
講師の話す英語以外、いつまでたっても聞き取れるようにならない
オンライン英会話で講師の英語はなんとか聞き取れるようになっても
英語のニュースや映画、ドラマなどが全然聞き取れるようにならないという
悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
字幕をみてみると意外と簡単な英文だったりすることが多くて
結構凹みますよね。
オンライン英会話を長く受講しているのに聞き取れないのは
講師がフィリピンの先生だから?
なんて考える人も多いかもしれません。
でも実際の理由はそこではありません。
ネイティブの講師でレッスンを受けてみてもおそらく、
オンライン英会話の英語は聞き取れるくらいまでレベルは上がっているはずです。
オンライン英会話の講師は生徒がちゃんと英語を理解して聞き取れるように
ニュートラルなくせのない英語で話しているからです。
一つ一つの単語も非常に明瞭に発音してくれています。
しかし、ドラマや映画、ニュースでは
音と音のつながりで単語同士の音が合体して違う音になることが多々あります。
- 英語 I'm sorry, but I like you.
- ○アム ソォリィ バラィ ラィキュー
- ×アイム ソォリィ バット アイ ライク ユウ
- 英語 I'm good at it.
- ○アム グラリッ.
- ×アイム グッド アット イット
音のつながりが聞き取れるようになるためには、「News in Levels」などの音声のあるサイトの英文をまねしながら何度も音読したり、実際自分が読んだ内容を録音してみて発音が違っているところを把握したりすることがとても有効です。
ただ、文字の認識力というのはかなり強力で、なかなか頭ではわかっていても
I'm good at it を アム グラリッとは発音できません。
その場合は、まず、聞き取れた「音」をそのままカタカナで書き取ってみるのも
役に立ちます。
もちろんカタカナでは表現できない音もたくさんあるので
「アム」ではなく「アm」でもかまいません。
聞き取れたままを書き出してみて、もういちどそのカタカナを見ながら
音声を聞いてみると、ああなるほど、この部分は私の耳にはこう聞こえるんだ
ということがよくわかります。そして、そのカタカナを読んでみると
意外なほどきれいに発音できていたりします。
それを繰り返しているうちに、どういう時に英語が繋がるのか把握できてきます。
繋がったほうが発音しやすいということにも気づいてきます。
英語を聞き取って発音する練習の最初の一歩としてとても有効な方法なので
ぜひためしてみてください。
伸び悩みの解決方法はまず原因から考えること
上での例のように、オンライン英会話での伸び悩みには必ず原因があります。
まずは、その原因を考えて、自分に足りない部分を把握すると
自ずと解決策も見えてきます。
アウトプットだけになってしまっているなら、レッスンの内容を何度も復習してみたり、音読してみたり、洋書を読んでみたり、理解できなかった内容をまとめておいて、講師に質問してみたり、原因から自分に足りない部分を考えて色々試行錯誤してみるといいと思います。
日本人が英語を日常に不自由しない程度まで習得する場合は少なくとも3000時間以上の学習が必要だといわれています。
1日に1時間ずつ学習したとしても、単純計算で8年以上かかります。
私は英語はこれから一生付き合っていくものと決めているので、
この計算式はまったく意識していませんが、
最低でも8年間毎日1時間勉強していないいまの時点では
色々不安なことや自分の出来なさにイライラすることも当然だし、
悩みも尽きないものだとも思います。
おそらく8年間勉強を継続したあとでも、まだ全然足りない感じがするんだろうなぁ・・・とも思います。
ただ、色々悩みながら、試行錯誤して、それでも毎日続けることができれば8年後には確実に今より英語が話せる自分がいるはずです。